科学的事実を次の4段階に分類

科学的事実を次の4段階に分類
エビデンス
■『成人の急性腰痛診療ガイドライン』では科学的事実を次の4段階に分類している。
【A】強力な事実に則した根拠(多数の質の高い科学的研究)。
【B】中等度の事実に則した根拠(1件の質の高い科学的研究か多数の妥当な科学的研究)。
【C】限られた事実に則した根拠(腰痛患者に関する1件以上の妥当な科学的研究)。
【D】事実に則した研究としては基準を満たさないと判断した研究。
しかし、腰痛に関するRCT(ランダム化比較試験)は全体の0.2%しかないため、グレード「A」の科学的事実は存在しない(http://amzn.to/vjHaRg
http://1.usa.gov/uhlYSO )。
エビデンスレベル(科学的根拠の信頼性)の高い順に確証度(推奨度)を4段階で示しているわけですが、1984年~1992年までに発表された急性腰痛に関する論文の中に「確証度A」のエビデンスが存在しなかった点に注目してください。
新しい腰痛・坐骨神経痛の概念に基づく治療が有効です。
腰痛・坐骨神経痛がどういうものか?
どういう症状がでるのか?原因は何なのか?有効な治療は?やってはいけないことは?どのくらいの期間で治るのか? 等々
ご存知でしょうか?
聞きかじった知識や自分自身の体験などの限られた情報を基に考えて、対処していませんか?
腰痛・坐骨神経痛が治らずに長引いている原因を自ら作ってしまっている可能性があります。
より真実に近い科学的事実に基づき考えることが重要です。
その上で、何をするのか自由に選択されると良いと思います。
このような実証研究によって得られた事実を元にして、再構成された新しい腰痛・坐骨神経痛の概念に基づく治療が有効です。