椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症が腰痛や下肢痛を引き起こすという確たる証拠はない
エビデンス
その1
腰痛も下肢痛も経験したことのない健常者67名を対象にMRIで腰部を調べた結果、椎間板変性・変形性脊椎症・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症のような構造上の変化はごく一般的な所見であることが判明したことから、手術の選択は慎重であるべき。http://1.usa.gov/10SgXcQ
この事実は腰痛が職業病だという考え方では説明がつきませんし、そもそも構造上の変化が腰痛や下肢痛を引き起こすという確たる証拠はないのです。
考え方
健常者の70%に椎間板ヘルニア、85%に椎間板変性があります。
言い換えると
ヘルニアがない人は30%、変性がない人は15%
少数派である構造上の変化がない人を異常と捉えてもよさそうだけどそうにはならない。
構造上の変化≠痛み、痺れ
構造上の変化が痛みの原因であると思い込むことが治りを阻害したり、誤った治療を選択することに繋がってしまう。
新しい腰痛・坐骨神経痛の概念に基ずく治療が有効です。
腰痛・坐骨神経痛がどういうものか?
どういう症状がでるのか?原因は何なのか?有効な治療は?やってはいけないことは?どのくらいの期間で治るのか? 等々
ご存知でしょうか?
聞きかじった知識や自分自身の体験などの限られた情報を基に考えて、対処していませんか?
腰痛・坐骨神経痛が治らずに長引いている原因を自ら作ってしまっている可能性があります。
より真実に近い科学的事実に基づき考えることが重要です。
その上で、何をするのか自由に選択されると良いと思います。
このような実証研究によって得られた事実を元にして、再構成された新しい腰痛・坐骨神経痛の概念に基づく治療が有効です。