現在、X線所見からわかること
エビデンス
その1
現在のX線所見の報告書(椎間板変性・分離症・分離辷り症・二分脊椎・腰仙移行椎・ショイエルマン病)は患者を不安にさせ、不必要な活動制限や思い込み、不必要な治療へと追い込む恐れがあるため、挿入文を追記することを推奨する。http://1.usa.gov/X086so
【軽微な椎間板変性】この所見を有する者の半数は腰痛がないので今の症状とは無関係かもしれない。【進行した椎間板変性】この所見を有する者の40%は腰痛がないので今の症状とは無関係かもしれない。【脊椎分離症】この所見を有する者の半数は腰痛がないので今の症状とは無関係かもしれない。【脊椎分離・辷り症】この所見を有する者の半数は腰痛がないので今の症状とは無関係かもしれない。【二分脊椎】この所見を有する者の半数は腰痛がないので今の症状とは無関係かもしれない。【腰仙移行椎】この所見を有する者の半数は腰痛がないので今の症状とは無関係かもしれない。【ショイエルマン病】この所見を有する者の40%以上は腰痛がないので今の症状とは無関係かもしれない。
解釈
現在、X線所見からわかることは少ない。
使い方・使う目的は、重篤な病気(癌・腫瘍・骨折等)を除外すること。
痛みの原因をはっきりさせることはではないし、できない。原因はX線所見の中にはなく、他にあるということです。
新しい腰痛の概念に基ずく治療が有効です。
腰痛がどういうものか?
どういう症状がでるのか?原因は何なのか?有効な治療は?やってはいけないことは?どのくらいの期間で治るのか? 等々
ご存知でしょうか?
聞きかじった知識や自分自身の体験などの限られた情報を基に考えて、対処していませんか?
腰痛が治らずに長引いている原因を自ら作ってしまっている可能性があります。
より真実に近い科学的事実に基づき考えることが重要です。
その上で、何をするのか自由に選択されると良いと思います。
このような実証研究によって得られた事実を元にして、再構成された新しい腰痛の概念に基づく治療が有効です。