経口薬はプラシーボ効果が高い
エビデンス
非特異的腰痛に対するシャム低出力レーザーかシャム経口薬を用いた12件のランダム化プラセボ対照試験の体系的レビューによって、非特異的腰痛にはシャム低出力レーザーよりもシャム経口薬の方が有効であることが判明した。http://1.usa.gov/IcKTeo
面白い研究をするものです。同じプラシーボ効果でも非特異的腰痛には偽薬が有効だとのこと。もっと他の物理療法も調べてほしいですね。
考え方
プラシーボ効果は侵襲性が高い医療行為のほうが高く出ます。
侵襲とは「生体を傷つけること」です。リハビリ⇒薬⇒注射⇒手術(順に侵襲性が高い)
保存療法(手術以外)のプラシーボ効果が40%、手術は70%と言われます。100人のうち何人に効果が現れるかの割合です。
薬や医療行為が本当に効果があるものなのかどうかは患者さんも医療者もわかりません。シャム(偽物)の薬や手術と比較対象試験をして始めて判明します。