腰への負担を減らすだけでは解決しない
エビデンス
その1
人間工学的介入によって腰部損傷を予防できるという概念を捨てる時である。我々は60年間、腰部損傷という概念と共に生きてきたが、それはあまりにも欠陥が多いために、もはや正当化することはできない。しかも腰痛を医原性にしてしまう。http://amzn.to/S1i6RJ
腰痛や坐骨神経痛が生物心理社会的疼痛症候群であることが判明している以上、腰への負担を減らすだけでは解決しないのは当然です。したがって、職業関連腰痛を予防するには労働者の心理・社会・経済的因子に対する介入が求められます。要するに雇用者側の協力が必要不可欠なのです。
考え方
腰痛の要因は、大きく分けると二つあります。
一つ目は生物学的要因(腰部損傷、負担)
二つ目は心理社会的要因(思い込み、不安、恐怖、経済、雇用等)
今まで、そして現在も心理社会的要因に対してのケアがないため、治療成績があがっていません。
新しい腰痛・坐骨神経痛の概念に基ずく治療が有効です。
腰痛・坐骨神経痛がどういうものか?
どういう症状がでるのか?原因は何なのか?有効な治療は?やってはいけないことは?どのくらいの期間で治るのか? 等々
ご存知でしょうか?
聞きかじった知識や自分自身の体験などの限られた情報を基に考えて、対処していませんか?
腰痛・坐骨神経痛が治らずに長引いている原因を自ら作ってしまっている可能性があります。
より真実に近い科学的事実に基づき考えることが重要です。
その上で、何をするのか自由に選択されると良いと思います。
このような実証研究によって得られた事実を元にして、再構成された新しい腰痛・坐骨神経痛の概念に基づく治療が有効です。