画像診断(X線、CT、MRI)のリスク
エビデンス
その1
医療行為の中で必要のない画像検査が行なわれているのは事実。CTによる放射線被曝だけでも米国で発症するがんの2%の原因になっている。リスクとベネフィットを考えると不適切なCTやX線撮影を制限することで生命を救える可能性がある。http://bit.ly/hyDov1
全がん患者の2%がCTに起因すると大騒ぎしていますけど、日本のCT保有台数は世界一でアメリカの7倍に達しています。
その2
日本の原爆被爆者データベースから先進15ヶ国の画像検査による放射線被曝量と発がんリスクを推計した結果、検査回数も発がんリスクも日本が世界一であることが判明。全がん患者の4.4%(約1万人)が画像検査に起因している可能性あり。http://1.usa.gov/blSDtG
世界中が驚愕した有名な論文なのに、なぜか日本ではほとんど報道されませんでした。
その3
1回の全身CTによる放射線被曝量は、広島・長崎の爆心地から3.2キロの地点で被爆した生存者とほぼ同じで、がんによる死亡リスクが増加するのは明らか。CTの保有台数は日本が世界一でアメリカの7倍、イギリスの16倍にも達している。http://bit.ly/hyDov1
健康診断やがんドック、医療ツーリズムと称して全身CTが盛んに行なわれているようですけど、放射線被曝のことは考えなくていいのでしょうか。こうしたリスクを伴う画像検査は、ここぞという時のために取っておきたいものです。
解釈
画像検査(x線・CT・MRI)の目的は、レッドフラッグサインがあった場合に重篤な疾患を除外することです。※痛みの原因を見つける事ではありませんし、見つかりません。
重篤な疾患の疑いがないのに、画像検査することはベネフィットがリスクを上回りません。医療行為は常にリスクがあることを念頭に入れて判断することが重要です。