インターネット上の腰痛情報の取り扱いは慎重に
エビデンス
その1
インターネット上の腰痛情報に関する体系的レビューによると、根拠に基づく情報を提供しているウェブサイトはごくわずかでしかなく、その大部分は腰痛関連商品や治療サービスの広告だった。患者が科学的情報と広告を区別するのは困難。http://1.usa.gov/Ul7is7
腰痛疾患に対する従来の医学的アプローチは効果を上げてきませんでしたし、実際にはむしろ悪化させることもありました。腰痛疾患の解決には診断法や治療法ではなく、患者の心構えを変えることを中心に展開するだろうと考えられています。広大な情報ネットワークはそのような努力がなされる中でのみ恩恵をもたらすことができるというのです。医療関係者は情報ネットワークを建設的に利用する方法を学ばなければなりません。
解釈
「誰が発信しているのか?」は重要ではありません。
その人、その団体が何を根拠に話しているかが重要で、その根拠が科学的根拠なのかどうかを確かめることが大切です。
「疑似科学」という科学を装ったものもあるので、取り扱いに注意が必要です。
新しい腰痛の概念に基ずく治療が有効です。
腰痛がどういうものか?
どういう症状がでるのか?原因は何なのか?有効な治療は?やってはいけないことは?どのくらいの期間で治るのか? 等々
ご存知でしょうか?
聞きかじった知識や自分自身の体験などの限られた情報を基に考えて、対処していませんか?
腰痛が治らずに長引いている原因を自ら作ってしまっている可能性があります。
より真実に近い科学的事実に基づき考えることが重要です。
その上で、何をするのか自由に選択されると良いと思います。
このような実証研究によって得られた事実を元にして、再構成された新しい腰痛の概念に基づく治療が有効です。