ぎっくり腰に経口ステロイドは有効か?
エビデンス
その1
経口ステロイドは急性腰痛に有効ではないという限られたエビデンスがある(★★)。経口ステロイドによる重篤な副作用は長期使用によって生じる危険性があるものの、短期使用によって副作用が生じる危険性はきわめて低い(★)。http://amzn.to/Hk8veA
リウマチなどの膠原病の治療に使われる最も強力な抗炎症剤であるステロイド(副腎皮質ホルモン)は急性腰痛(ぎっくり腰)に効かないというのです。すなわち、急性腰痛は炎症性疾患ではないということです。
解釈
ぎっくり腰(急性腰痛)に経口ステロイドは推奨されていません。
新しい腰痛の概念に基ずく治療が有効です。
このような実証研究によって得られた事実を元にして、再構成されました。それまでの患者さんや医療者の経験に頼る対処方法では、効果に再現性がなく却って快復を遅らせたり、慢性化させてしまうことが明らかになりました。